BUSTER
素敵なサンデー
Beat Music A Flashing Blur of Stripped Down Excitement OPEN UP THE DOOR ALL MOD CONS
ティーン・ポップバンド、バスター1st(1977年)。BCRやデッド・エンド・キッズ、スリックなどがそうだっとようにこのバスターも楽曲がポップで上質です。やっぱり職業ライターが脇固め。#1「we love girls」はブライアン・ウィルソン的メロディ・ラインを持っていてハーモニー/コーラスも最高。1stの1曲目でコレっててところがバンドの方向性を感じます。#2[saturday night]はBCRのとは同名異曲。でもメロディ・ラインはBCR「summer love sensetion」ぽいところもあり、結局思いっきり意識した#。コレもイイです。#3「1 was born to sing your song」。まだティーン・ポップらしいキャッチーな#は出てこない。ハーモニー全開のラブ・ソングでメロディ抜群ですね。voロブの声もイイですね。#4「pretty legs」はビーチ・ボーイズに1910フルカンのソフトロックのエッセンスをまぶした様な曲。個人的にはとても好きな曲。#5「daybreak」はなんとギターインスト#。イントロ辺りは所謂ZEPのあの曲のような・・マジで他の新人アイドルバンドとは少し立ち位置が違うのかも。#6「born to be wild」はスッテペン・ウルフの名曲カヴァー。サラッと青春ポップになってますけどライブのレパートリーとして機能するなら良い選曲ですよね。#7「love rules」はユニゾンで盛り上がるサビが感動的な名曲。ボートラ#16でロック・ヴァージョンもまた面白い。個人的にはやっぱオリジナルが好みですが同じ曲も料理次第だって事が良くわかる。#8「she's my girl」はとてもティーン・ポップ・バンドらしいミドル#で安心する(笑)。曲も文句無く○。#9「i'm a fool」はアコースティックで落ち着いた#。広がりのあるアレンジはもはや特徴ですか。#10「listen to what the man said」はポール・マッカートニーのカヴァー。この曲はポールのソロ期屈指のポップ#です。ナイス選曲。#11「sunday」は代表曲にしてポップ・フリークは卒倒の佳曲です。この上なくポップ。そしてやっぱりソフトロック風味あり。BCR「saturday night」→バスター「suday」って感じですかね。ビートルズ的にラスト#12「we love girl(reprise)」で内容は各曲良いとこ取りの宣伝用にどうぞ(笑)。ボートラ#13「beautiful child」はラズベリーズぽさもあるロックチューンでライブ盤にも収録。グラム・ロック#14「who told you」、#15はロック・ヴァージョン「we love girl」とアルバムでは控えめなロックな側面が出てますね。この後の2ndはメンバー作品も増えてきてさらにアーティスティックな出来栄え。実力あるアイドル。最近ならマクフライってところですかね。 マージービート/パワーポップバンド、スポンジトーンズ1st(1982年)。今までCDでは『Beat & Torn』という1st/2ndの2in1CDのみで聴けましたがこの度単体で発売となりました。#1「here i go again」から初期ビートルズ・サウンドの軽快さが溢れ出てきて笑顔になります。ちなみに僕はパトリックの軽快なビートリッシュ#が特に大好きで彼こそこのバンドのメイン・ソングライターだと思ってます。ライブでも1曲目に聴きたいですね。#2「tell me too!」はバンドのメロウ#担当ジェイミー作で彼等の特徴的なサウンドのひとつであるマッカ・メロディ溢れるミドル・チューン。。#3「cool hearted girl」も『A Hard Day's Night』に入ってそうなポップンロール#。最初から高めのVoラインでテンション上がる。#4「take my love」はビートルズ的なコーラス/ハーモニーがさえ渡る美しいラブ・ソング。初期ってよりも中期ビートルズの匂いを感じさせます。#5「a part of me now」は第3のソングライター、スティーヴ作。とても好きな曲で何と言うかコレがスポンジトーンズのかもし出す雰囲気なんです。ビートルズぽいバンドなら他にもいるのだから。キャッチーさは控えめだけど随所にキラリと光る展開があります。#6「she goes out with everybody」も大好きだ。とってもビートリッシュで後半部で聴けるCメロが肝です。#7「every night is a holiday」はエヴァー・グリ−ンな名曲。彼等の代表曲ってイマイチ分らないのだけどきっとこの曲なんでしょう。バーズのようなギターサウンドがめちゃくちゃノスタルジックで最高です。良い曲だ!#8「don't you know」はこれこそビートルズへのオマージュ・ソングと言える曲◎◎。#9「where were you last night?」はソロ期のジョン・レノン的メロディ(ビートルズで言えば「yer blues」のような)を初期ビートルズが演奏したような趣。これもオマージュと呼べる曲だ。次の2曲#10「you're the one」、#11「better take it easy」はこのアルバムの中でも僕のハイライトで完璧に近いビートリッシュ#です。「you're the one」は2分強によくコレだけ盛り込めたなって感じ。コピーに近いビートルズメロディから突入するフックが効いたサビが逸品。僕的には幾多の本物ビートルズ#に混じってもベスト10に入るほどの名曲です。「better take it easy」も名曲。ライブで1番聴きたい曲。メロディにコーラスも最高。そしてとってもグルーヴィー!体が欲する最高のリズムが聴ける。コレも幾多の本物ビートルズに混じっ・・・。本編ラスト#12「eloquent spokesman」はポール色が強い#。スポンジトーンズ版「your mother should know」てな感じでしょうか。最後の最後まで佳曲が続くなあ。ボートラ#13「this kiss is mine tonight」はずっとサビのようなゴージャスな曲で「Misery」にあるようなピアノも聴けます。このアルバムに関しては何でもいいから音をまず聴いて欲しい。僕の殿堂入り名盤の1枚です。1984年の2ndと合わせてポップ・フリークはマスト・バイです。 アラウンド1980年に活動していたパワーポップバンド、セヴンティーン。結局彼等はシングル1枚のみのリリースで終了。この編集版は幻の1st+そのシングルの構成です。短命なのが残念なほどに良い曲だらけです。ビートルズを源流としているのが間違いないポップな展開とネオ・モッズ譲りの疾走感が混ざって最高の一言。#1「Talking About the Weekend」がもうビートルズを感じずにいられない♪「オーイエイ!」のコーラスがワクワク感を盛り上げる。#2「Stop Thinking About Yourself」はビートルズ的メロディそのままにギターカッティングがネオモッズのソレでビートも乗って気持ちい〜。#3「I Can't Control Myself」はトロッグスのカヴァー。ラッツぽいニューウェーヴ感のあるイントロをプラスして原曲よりむしろバラクーダーズを連想させる“パパパ”ソングです。#4「Street of a Thousand Faces」は少し哀愁を感じさせるメロディ。この感じは70sモダンロックの良い感じを引きずってますかね。#5「Hear Me Out」は良質のパワポ#で大好きだ。ライブで聴いたら尚更良い感じだと思う。#6「Night's Over Now」もアーリー・パワーポップど真ん中な#。パンクな疾走感と締め付けられそうなメロディが絡まってきます。#7「Please Please Me」はお馴染みのビートルズ#。ほぼ忠実だけどちょいテンポアップでコーラス勢いがあってカッコ良いです。#8「Say What I Think」はグラム・ポップ。ティーン・ポップと言ってよいほどキャッチーですね。お気に入りです。#9「Nothing Lasts Forever」は彼等をネオ・モッズバンドと気兼ねなく呼べる#でクルークスとかタフ・ダーツとか同系に感じますね。グッド◎。次の#10「It's Only Natural」も同じくリズム・ビートがカッコ良いパンク寄りな#。#11「Every Night of the Week」は個人的にはベストな1曲でパワーポップの魅力が詰まってます。ラスト30秒の展開はイイですねえ。そして本編ラストが#12「Here Comes Tonight」は超キャッチーなほぼインスト#(サビ部を歌う感じ)でコレまたイイ感じです。次は唯一のシングル曲#13「Don't Let Go」。もうアンセム級の名曲ですね。何をとっても完璧に近いでしょ。ハンド・クラップの使い方がキャッチーすぎて死ぬ。必聴です。で、そのB面の#14「Bank Holiday Weekend」がまたまたアンセム級ってんだから参っちゃう。これじゃシングル1枚で名を残す訳ですね。彼等はメンバーほぼ同じにしてブリティッシュロックバンド、アラームとしてささやかな成功をおさめます。 1970年、ハンブルバムズ3rd。「baker street」で有名なジェリー・ラファティが在籍したフォーク・ポップ・デュオ。もう1人はビリー・コノリーって人で元々はこの人が他の人とが始めたデュオ。2ndからラファティが参加らしい。で、その2人がソング・ライティングを分け合ってます。#1「My Apartment」(コノリー作)はまさにオールド・タイミーな あったかアメリカン・ミュージック。デュオだけどバンド・スタイルですね。#2「I Can't Stop Now」(ラファティ作)で早速ジェリーの佳曲ポップ#が流れる。聞き入ってしまうゆったりした曲ですがサビでぐわっと鷲づかみにされます。続くタイトル#3「Open Up The Door」(コノリー作)も◎◎でアットホームなフォーク・ポップ。ピアノが心地よいなあ♪。#4「Mary Of The Mountains」(コノリー作)もボブ・ディランをルーツに持つフォーク・ポップ。ココら辺は初期ジェイ・フォークスが好きならokです。#5「All The Best People Do It」(ラファティ作)はポール・マッカートニーぽいメロディ・ライン。なんだか声も似ている。これもすごく良い。ジェリーの曲はホントにツボだ。#6「Steamboat Row」(ラファティ作)はジェリー版フォーク・ポップ#と言えそうな曲。でもビリーのポップさよりもやっぱ陽性度高めだな。#7「Mother」(コノリー作)の郷愁感のある落ち着いた#はサイモン&ガーファンクルぽいのだけどラストではシャウトも入った盛り上がりで◎。#20で聴けるライブも良い!#8「Shoe Shine Boy」(ラファティ作)は後期ビートルズ的ノリのキャッチーなロック#。やっぱポール寄り。イイなー♪お気に入りです。#9「Cruisin」(コノリー作)はスライド・ギター鳴り捲りのブルース#なんだけど、とても聴きやすくって○。#10「Keep It To Yourself」(ラファティ作)は後のジェリーのソロ期に近い#、ホーンの使い方とか。ポール・マッカートニーがフォーク・ロックを奏でたらまさにこんなのが出来上がったんでしょう。ふくよかなメロディは癖になってハマる。#11「Oh No」(コノリー作)はまさにカントリーな楽しい曲。この手の小品#はアルバムのアクセントになって良いです。#12「Song For Simon」(ラファティ作)はマッカ・メロディよろしくのほっこりアコースティック・ポップ#。当然大好き!!。#13「Harry」(コノリー作)。これも中・後期ビートルズなアレンジ。ジョンぽい感じかな。お気に入り。本編ラストはトラッド#14「My Singing Bird」。シンプルながら美しい仕上がりで感動的です。ボートラの曲がこれまた素晴らしい。美メロ全開の#15,16「Harf A Mile」。#17,18「Continental Song」はもろにポール・マットニーですな(笑)。どちらの曲も2つのバージョンが収められていますが甲乙付けがたい。このアルバム、“グラスゴーのポール・マッカートニー”ことポップ志向のジェリーとフォーク・カントリー寄りのビリーの曲がうまくアルバム中混ざり合って最高です。特にジェリー・ラファティはポール好きには是非聴いて欲しいアーティストです。 ジャム3rd(1978年)。ジャムのアルバムはどれも好きなんですが、パンク一辺倒からメロディが出てきたコレが1番ですかね??ポップ度で言えば4枚目の方がありますけど1st/2ndの疾走パンクも捨てがたいしって事はやっぱ落ちつくところはコレか。個人的にはビートルズの要素たっぷりな5th『Sound Affects』もとても好きですが。ネオ・モッズど真ん中な#1「All Mod Cons」1分20秒でスタート。#2「To Be Someone (Didn't We Have A Nice Time?)」はリフは「Taxman」的ですが全体的にはザ・フーの影響下にあるブリティッシュ#。いわゆる音楽的な成長が感じられるのは#3「Mr. Clean」。ちょっとUS西海岸サウンドの雰囲気もあるミドル#。お馴染みカヴァー曲は1st「Slow Down」→2nd「In The Midnight Hour」と来て今回はキンクスです!#4「David Watts」。いつもながらファストに演っていてカッコイイ!本家はまた違ったカッコ良さがあるので比較は無しですがかなり◎。ちなみに4thは「(Love Is Like A) Heat Wave」。選曲センス抜群だ。#5「English Rose」は泣きのアコースティック#で聞き込むとかなりイイ曲だ。1stから順番に聴いてくると、ジャム=パンク&モッズバンドってのはこの曲で最初に覆されます。#6「In The Crowd」は個人的には大好きな曲(一般的にはまったくと言っていいほど相手にされない曲ですけど・・)。ちょっとアジアンちっくなギターイントロが脳裏に焼きつく。そして所々ではやっぱザ・フーぽいメロディ・ラインが入ってきてタマラナイ。とてもポップです。最高!。#7「Billy Hunt」は初期2枚の衝動が再びって感じのパンク・ロック。でも大人になった感じはあるなあ。次もお気に入り#8「It's Too Bad」。ビートリッシュで初期ザ・フーのシングル曲のようなメロディがグッとくるパワーポップ#。1番リピートしている曲かもなー。#9「Fly」は5曲目同様に落ちついたアコースティック#。少しレイ・デイヴィスぽいソング・ライティングかもしれない。徐々に盛り上がるメロディはグッド。ギターリフで押し捲るパンク・ロック#10「The Place I Love」もカッコイイです。。#11「'a' Bomb In Wardour Street」もニューウェーブ調なギター#でガンガン攻めてきます。この辺になると完全にポール・ウェラー節が出来上がってきてるなって素人でも気づく。その完成形がラスト#12「Down In The Tube Station At Midnight」。クラッシュ直系といえる曲調。組曲とまでいかないけど何度も変化する曲展開がスゴイ。ベース・プレイもカッコイイし彼等を代表する佳曲の1つです。次回作『Setting Sons』もこの流れを組んで、よりブリティッシュ・ビートに弾けるので合わせてパワーポップ好きにはオススメです。